第12回 地震・災害対策ナビゲーション of はあとのWA

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この記事は、北米報知新聞に掲載されました。

第12回 地震・災害対策ナビゲーション

 この度の東北関東大震災で被災された皆様に、謹んでお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。東北関東大震災の発生に伴い地震災害対策ナビゲーションとして、地震災害への備え、家族との連絡、ペットのための対策などについて紹介します。

1.避難経路・連絡手段の確保・確認

避難経路を確認する
 職場、家、学校、近所、よく訪れる場所から安全な避難場所への2つの最適な避難経路を見つけましょう。

 徒歩、自転車、車を使用している場合、大きな道路、橋が使用できない場合なども考慮して、1つの避難経路だけではなく、もう1つバックアップとして避難経路を確認しましょう。

落ち合う場所を最低2カ所は決める
 電子機器(携帯電話、PCなど)に頼らず、紙に書くなどして落ち合う場所の住所、電話番号を常に所持しましょう。

 落ち合う場所は、家または家の外など(火災の場合などの緊急時)、また家にたどりつくことができない緊急時の場合、近所のどこかの場所とあらかじめ決めておきましょう。

他の州に住む家族・友人や知人に緊急時の連絡先となってもらう
 近郊(ローカル)への電話は災害時の後につながりにくいことがあります(必要最低限にしましょう)。州外に住む家族、友人、知人の誰かに緊急時に電話をして家族の居場所や状況を伝えられるようにしておくのも、あなたの家族との連絡手段の一つです。電子機器に頼らずに、紙などに書いておき常に確認でできるようにしましょう。

 あなたの家族全員に、州外の連絡先となる人物の名前、電話番号を伝えておきましょう。またお友達にも、あなたの家族の名前、連絡先などの情報を伝えておきましょう

緊急時電話番号、家族の電話番号・Eメールアドレスを家に張っておく
 電話回線がつながらない場合でも、インターネットからスカイプ(Skype)などのソフトウェアを使うことによって、インターネット電話やEメールにて連絡をとることができる場合もあります。

 家の中で誰もが確認できる場所に緊急時の電話番号、家族の電話番号、Eメールアドレスを貼っておくとともに、(紙の)コピーを家族の各自が持ち歩くようにしましょう

電気、水道、ガスをそれぞれ止めて、最後にメインのブレーカーを落としましょう
 家族の各自(成人、または成人同等の家族のメンバー)で操作の仕方を確認しておきましょう。

2. 災害キットの用意

 自宅用に加えて、自宅にいない場合に備えて、車および自転車1台に1つ用意することをお薦めします。1つずつ揃える、または市販されている災害キットを利用することもお薦めします(災害キットは、オンラインでも購入できます)。
 6カ月ごとにチェックをして、賞味・使用期限などを確認しましょう。

災害キットの作成
 キットを入れられて、簡単に持ち運びができるバッグ (バッグパックなど)を用意しましょう。

 少なくとも3日分の飲料水(一人3㍑x3日)。他にも料理用、生活用の水を用意しておきましょう。

 少なくとも3日分の食料(腐りにくいもの、冷蔵や熱加工、水が必要のないものを中心に)。もし加熱をするのであれば、ガスコンロ、Sterno 缶(携帯燃料)などのバーナーを用意しましょう。フルーツ・野菜・肉・魚などの缶詰、紙パックのジュース、高カロリー食品(ピーナッツバター、ナッツ、グラノラバーなど)も準備しましょう。

 少なくとも3日分の薬、コンタクトレンズ、コンタクトレンズ液、予備のメガネ、赤ちゃん用品、生理用品。また救急箱としてばんそうこう、消毒液、包帯、下痢止め薬、痛み止めなども忘れないようにしましょう。救急キットの購入も可能です。

少なくとも1セットの衣類(洋服、下着)、靴、帽子、雨具、毛布、寝袋、シートなどもあればよいでしょう。冬に外あるいは暖房がないところで数日を過ごすことを想定してください。

 ラジオ・電話・懐中電灯は、▽携帯ラジオと予備の乾電池 または 手回しラジオ(ハンドル、または太陽電池で可動)▽懐中電灯と予備の乾電池▽携帯電話と充電器があるとよいでしょう。

 参考として、懐中電灯、ラジオ(乾電池式及び手回し式)、充電器チャージャーなどが一体型になったものも売られています。(スポーツ・アウトドア用品、電気用品、デパート、バーテルなどのグローサリーショップでも扱っていることがあります)

 皿、コップ、箸またはフォーク・スプーンなど(プラスチックまたは紙)、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ウェットティッシュ。手動缶オープナー、ナイフ、マッチに加え、救助を求めるための笛、どこに避難したか、居場所などを残す、また助けを求める際に使用する筆記用具も準備しましょう。

 重要な書類のコピーは防水ケースに入れておくと良いでしょう。

  • パスポート
  • グリーンカード
  • ソーシャルセキュリティカード
  • 予防接種記録
  • 重要な医療記録(アレルギー、治療中の病気、過去の大きな病気・手術など)
  • 銀行口座番号
  • 保険番号
  • クレジットカード番号
  • 重要な電話番号(家族の電話番号、州外の連絡先
  • advanced directives (事前指示書 -自分の治療方針、延命治療について意志表示を行った法的な文書)
  • 遺言書
  • その他財産に関する書類など)
  • 家族/ペットの写真 (確認用)をまとめておきましょう。

 ATMやデビット・クレジットカードが使用できない場合に備え、現金を用意しましょう。
 周辺の地図、また車のガソリンは1/2以上入っているように確認しましょう。
 キャンプ用品(寝袋、テント、調理器具、ライトなど)をすでにそろえている場合、取り出しやすい場所においておきましょう。

ペットの地震災害キット
 ペットを飼っている方は同様に、ペット用の備蓄品も忘れずに用意しましょう。地震災害用の中に普段使用しているものと同じペット用品が準備してあると安心です。

 水とペットフードは保存が効き、普段食べ慣れているものを多めに。予備の食器も一緒に用意しましょう。

 薬のリスト、治療記録も防水加工されたケースなどにいれておきましょう。常備薬、消毒薬、ガーゼ、包帯など。ペット用の救急セットがオンラインでも購入可能できます。排泄物をいれるバッグも準備しましょう。

 名札・鑑識・写真には、ペットの名前、飼い主の氏名・連絡先を記入しておきましょう。さらに年齢、病歴、ワクチン接種の有無の記入もあると良いでしょう。

 リード、首輪、ケージやキャリーバッグ(バスケット)、ブランケット、ぺットシーツ。いつも使用しているものの予備のペット用品があると安心です。

 古新聞、タオル、飼い主の匂いのついたもの(飼い主とはなれて暮らさざるを得なくなった時、ペットを安心させるために)、おもちゃ、食事や運動のスケジュール、注意事項なども用意したほうが良いでしょう。

 信頼できる近所の人に鍵をあずけ、緊急時に家に入りペットの様子を確認、面倒を見てもらえるようにすること、また長期間にわたって面倒を見てもらえる人を探しておくことも推奨されています。

3.地震・災害情報の入手

 災害時には、テレビも視聴不可能になることがあります。ラジオは過去の災害時に役に立ったと言われたメディアの一つです。KIRO-AM (710)、 KIRO-FM (97・3)、 KOMO-FM (97・7)、KOMO-AM (1000)などのラジオに加えて、NOAAウェザーラジオ– ナショナル・ウェザーサービスからの放送を聴ける携帯用ラジオの購入も検討してください。Amazon, American red crossなどのウェブサイトからも可能です。(上記のラジオ・電話・懐中電灯セクションを参考にしてください)

 当リストは、病院で働く筆者の同僚ロンダ・ハンリーさんがまとめたものを元に編集・翻訳したものです。

プロフィール記事

安達 万里子 Mariko Adachi

家族のがん闘病を通じ、がん診断から治療、リハビリ、終末期まで全ての局面において、患者と家族が医療チームの中心になるべきだと痛感。日本でIT/医療コンサルティングに従事し、NYの大学院にて医療経営を学ぶ。現在シアトルのがんセンターに勤務。

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